MY HERO’S INTERVIEW

現在、人気美容家としてご活躍の深澤亜希さん。透明感のある素肌にしなやかな美貌、それに伴った強い意志のある素敵な女性です。
誰もがあこがれを持つ理想の女性像。ここへ至った彼女の生い立ちからお伺いしたいと思います。


GUEST プロフィール
深澤亜希 Aki Fukasawa
1977年生まれ。幼少期をタイで過ごし、高校はアメリカへ留学。現在は、書籍の執筆、女性誌やTVなど各メディアへの出演、 広告への出演・監修、化粧品会社・美容施設のコンサルティング、商品開発、またアジアでも書籍を出版、イベント出演、など幅広く活躍。
【著書】
「白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40」(三空出版)
「7日間で恋もキレイも手に入る! 魔法の美人プログラム」(大和書房)など。
今月新刊が発売予定。

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Vol.3『幸せであるためにキレイになる。』

立河:前回は自分に合うスキンケア方法についてお話ししていただきました。 きれいになるには「自分を知る」ということでした。

深澤:そしてもう一つ是非考えてみてほしいことがあります。これだけ毎日、とにかく 女性はキレイにキレイに!と言われますが、そもそもキレイになるのはなんのため? ということ。私たちは「幸せになるため」に生まれてきたわけで、キレイになるため だけに生まれてきたわけではないんですよね。
でも、確かに女性は誰しも、キレイにはなりたいのも事実。私もそう思います。 でも本来、美容というのは好きな自分に会いに行くための手段ではないでしょうか。

立河:好きな自分に会いに行くことが美容だということ!つまりはキレイになると いうのは「幸せになるための一部である」ということですよね。

深澤:はい。例えば太っている自分が嫌だからダイエットして痩せるのも、肌荒れやシミ、シワになりたくないからスキンケアするのも、メイクをするのもみんな、一つは自分を好きになりたいから、好きな自分に会いに行くために努力をするんだと思います。

立河:確かに!好きな自分に会いに行くための努力をして、会えたその自分を好きに なって自信を持ちたいという気持ちですね。 ただ、キレイっていうのは、いろんな見解があると思うの。 キレイの本質は何でしょう?

深澤:実は、私はマインドが9割だと思っていますね。すごく顔が整っているんだけど、全然キレイに見えない人と、顔はさほどではなくてもキレイに見える人っていますよね。その違いはやっぱりマインドですよね。

立河:そうですね。マインドは表情や態度に出ます。でも、エステティシャンの仕事を 通じて感じるのは、現代の女性は容姿がキレイであることがまずメインだと考えている、そんな傾向が強いように思えます。それでどこか心が荒んでしまっていて。 これはマスメディアの影響もあると思うのですが。 いつも何かに追われていたり、自分と誰かと比較してみたり、無意識に競争心が強く なっている。そんな感覚がキレイになろうと努力している女性の心を実は疲弊させて しまっているのかな?って感じがします。

深澤:美容で、マインドについてお話をすると、スピリチュアルな世界のお話になって いってしまうので、雑誌などではどうしても分かり易いモノや方法のお話になって しまいます。目に見えないものなので、なかなかお伝えするのが難しいのですが、 実はキレイになるアイテムや方法と同じくらい大切なことだと思います。

立河:なるほど、雑誌などの誌面ではわかりやすい”もの”を使うという話になって しまうんですね。

深澤:そうなんです。今年の新作で気になっているものはなんですか?とか。 私は、要は“マインド”と“もの”の両方が大切だと思っています。

 

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立河:そうですね。バランスが大事!ちなみに、マインドが9割という亜希ちゃんですが、どうすればそのようにキレイで明るいエネルギーに満たされるのでしょうか? どんな心がけをするといいのでしょう?

深澤:圧倒的に、まずは何事もポジティブに考えることですよね。

立河:日本人はなぜかネガティブじゃない?

深澤:それは、文化的な背景と深い関係があるようです。ある研究での調査結果では、 アジア人は世界的に、他の人種と比べてネガティブ思考になりやすいそうです。 日本語で「幸せすぎて怖い」という言葉がありますよね。こういった表現は欧米には ないんです。 その表現があること自体がネガティブですよね。(笑)

立河:あははは!確かに。

深澤:欧米人とアジア人にあなたの人生の軌跡を書いてくださいというと、欧米人は 右肩上がりにラインを描くんです。未来は明るいに決まっているという考え方なんです。 日本人は山あり谷ありの波のあるラインを描くんです。「良いことがあったら悪いことがあるに違いない」というネガティブ思考なんです。(笑) また、こんな調査結果もあります。人は毎日無意識のうちに数十万もの物事を考えて いると言われていますが、そのうち9割は昨日も考えていたこと。 しかもその8割はネガティブなことを考えているそうなんです。 この思いグセみたいなものは、筋肉の衰えと同じようにポジティブ筋みたいなものを 鍛えていかないと、私たちの思考はどんどんネガティブな方向に傾いてしまうと 言われています。

立河:ポジティブに考えるのをいつも意識するということですね。

深澤:これは脳科学の見解でも、ポジティブを意識していくと、脳のネットワークが どんどんポジティブなものを見つけ出すように広がっていくんですって。

立河:置かれている環境も重要だと思います。ネガティブな人と一緒にいたり、 しっくりこない場所にいると陰の方へ引っ張られていくんですよね。

深澤:そうですよね。逆に陽の人と一緒にいると楽しくなってきますよね。

立河:本当に!ネガティブ思考は自分にとって最悪なことが起こった時の伏線を張る 作業なのかもしれません。結果、思ったより嫌なことが起こらなかったって安心感がある、保険みたいなもの?(笑)それが多くの日本人の考え方なのかもしれません。 ポジティブ思考であれば、そもそもそんな取り越し苦労いらないですよね。(笑) ポジティブになるための心得は?

深澤:ネガティブ0キャンペーンをするといいですよ。部屋が汚くて嫌だなぁと思えば 片付けたら良いし、気持ちは冷めているんだけどダラダラ続いている彼なら別れた方が 良いし(笑)あんまり好きではない友達も、なんか暇だから会うというのもやめてみると良いと思います。

立河:あははは!断捨離ですね。部屋が汚いから掃除をするのは行動に移しやすいのですが、人間関係に於いてはもう会わずに済ませられる場合と、そうはいかない場合や事情がありますよね。

深澤:そうですよね。後者の場合ですが、物事を好転させる一例として、あるOLさんが、会社に嫌な上司がいる、でも行かなきゃならない、一緒に仕事をしなければいけない、 だからなんとかその人の良いところを1つでも2つでも見つける努力をして、毎朝会社へ行く前、声に出しながらその人の長所をノートに書き留めていたそうです。 例えば電話を取るのが誰よりも早いとか爪がきれいとか。それをずっとやっていたら ネガティブな気持ちが改善され、すごく仲良くなり今では仕事のベストパートナーに なったという話があります。人はポジティブな言動をとることによって、ネガティブな 感情が抑えられていくというのが立証された例ですよね。

立河:なるほど。人は変えられないけど自分は変わることができるということ。 これは応用できそうです。

深澤:感情が変えられないときは、行動を変える、すると感情が変わっていくと言われています。

取材/文 タチカワ ノリコ
Photo : Takeru


9月26日 深澤亜希さん新刊、宝島社より
「人より輝く魔法」 全国書店、Amazonなどで発売です。
マインドからのキレイも身に付けたい方にオススメです。

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To be continue Vol.4

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